




















●生涯の思い出になった全国高校サッカー選手権大会出場
大村 雅勇(5回生)
81歳になった私に同窓会からホームページの巻頭文の依頼がきました。まっ先に思い出されたのが、2年連続で全国高校サッカー選手権大会に出場できたことです。
それは、鶴見浅次先生(故人)・深津千之先生(故人)や先輩の厳しいご指導により、試合に対する精神力やチームワーク等を身に付けることができた賜物です。
昭和34年のチームは、前年の全国大会出場選手5名が残っていました。この選手たちを中心に3月21日より合宿(教室が宿泊所)入りました。練習試合は、合宿の成果が表れ、圧勝しておりました。
しかし、10月開催の愛知県民体育大会に向けて最後の仕上げをしようとした矢先の9月26日伊勢湾台風に襲われ、甚大な被害を受けました。部員の大部分の家屋は、床上浸水にみまわれ、練習どころではなくなりました。ヘドロ落としなどボランティア活動が約1か月間続きました。
予選は台風による災禍が考慮され、本校と半田高・豊田西高・刈谷高の4校が選出され、本校と豊田西高が決勝へ進出しました。我々は悔いのない試合をすることを念頭に試合にのぞみ、結果は格上の豊田西高に3対2で勝利しました。この試合を省みると、夏休みの合宿や練習の成果が大きかったこと。伊勢湾台風によりチームの団結力が向上し、部員1人1人が普段以上の力を発揮したことでの勝利でした。
第38回全国大会は、兵庫県の西宮球場で行なわれ、3対2で北海高に、4対1で上野商高に勝ちベスト8入りを果たしました。しかし、0対2で藤枝東高に敗れ、ベスト4の壁の厚さを実感しました。後輩諸君の健闘を祈念しています。
この大会で杉野哲三(故人)が優秀選手に選ばれました。また早稲田大へ進学した西山孝朗(故人)は、早稲田大の主将を務め、全日本サッカー大会で優勝。日本代表に選ばれ、39年3月のAマッチのシンガポール戦での出場を果たしました。
卒業生在校生の皆様、3年間のコロナ禍も少し明かりが見えてきました。熱田高校に誇りを持ち健康に留意され前進してまいりましょう。
(元 黒石小学校長)
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